代書屋佐永
禍々しくもうるわしく…

(山下友美著・秋田書店プリンセスGOLD連載)
筆入れ
この言葉がこれほどに容赦なく怖く思えるコミックは無いです。
なのにどこかこのコミック、前作「プリーズMr.ポストマン」と微妙に…ダブります。
前作の主人公ノトスは、配達不能の手紙を魔法で届ける、風の配達人。いわゆる「陽」の部分です。


この物語に登場する主人公、佐永は名うての代書屋(だいしょや)ともう一つの闇の顔を持っているにも関わらず、寺子屋の師匠としては寺子たちに振り回されることもある「昼行灯(ひるあんどん)」と言えるタイプの若者です。

「代書」という仕事を通じて、彼は手紙というもの・書というものに関わり、さまざまな生死の瀬戸際を見つめます。彼の中の人斬り鬼の魔性と、本来のやわらかく温かみのある感性。均衡というものが、安らぎというものが果たして有り得るのか?

怒り・悲しみ・恨み・
妬み・欲望…


読み書きというものの、怖さ。人間の危うさ。
そこを読んでいける、一種、魔性の作品であります。


代書屋・Web草子
レビューで尽くせぬ、作品への思い、イメージを語ります。苦情は受け付けておりますが、筆入れにはこないでくださいませ。    其の壱 其の弐 其の参
代書屋全話あらすじ1  代書屋全話あらすじ2
プリンセスGOLDのバックナンバーですが、掲載号が全て入手不能となりました。ですので現時点で読むには、国立国会図書館かそのコピーサービスでの入手しかなさそうです。
この作品は打ち切り宣告以来、著者である山下さんが3回の延長戦申し入れをし、無事に誌上完結をしました。復刊ドットコムさんに「作品保護」を求めてファンが投票、300票以上の得票を集めております。復刊ドットコムスタッフの方が、現在コミックス化交渉を粘り強くされておられますが「こう着状態」です。
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